アユタヤ遺跡
The Ayutthaya Remains
タイバンコクの少し北にある世界遺産、
「アユタヤ遺跡」に行くにはどうしたらいいのかな?
そんな軽い気分で、ファランポーン駅に行ってみたら、
あっけなく切符を手に入れ、いつのまにかアユタヤ駅に到着した。
タイの中心、バンコク ファランポーン駅からタイ国営鉄道に乗って1時間と40分。アユタヤ駅までたったの15バーツ…53円くらい、安いにもほどがある。
とりあえず、着いてしまったものは仕方がない、東側の道へ出る。
アユタヤのトゥクトゥクは、昔の日本のオート三輪「ミゼット」に似ている。
でも角目ライトばっかりだな。丸目ライトが好きなのに。
トゥクトゥクに乗って遺跡巡りできれば楽チンだろうけど、
ひとりだとたぶん割高なので乗らない。
ネットで調べた、商店の並ぶ道を西へ。
無事、チャオプラヤ川の渡し船乗り場を発見、ここの左で5バーツ払う…約17.5円。
接岸した船の先っちょから乗り込むわけだが、ドン臭い人は川に落ちるかもしれない。
対岸は目の前なのですぐに到着。
橋でも作ればいいのに、なんて野暮なことは言わない。
階段を上がったところにレンタサイクル屋がある。
何台か並ぶ自転車から、黄色の自転車を選ぶと、
「ジャパンジャパン!そいつは日本製だ!こいつにしなよ!」
と店の親父にも勧められたので即決。
5時間で50バーツ 175円ほど。そんな長時間乗るつもりはないけど。
デポジット代わりにパスポートを預ける。代わりに「31番」の番号札を受け取った。
パスポートを預けるということに不安があるかもしれないが、こんな目立つ場所で長く商売を続けている店だし、たぶん大丈夫。
黄色号。ベルもカゴネットもクリップも黄色。こだわりを感じる1台。
こいつに命を預ける。
出発、最初の道路はクルマがひっきりなしで渡れなく苦労したものの、それ以降はスムーズ。自転車楽しい。
ワットマハータートの表示を発見。
おお、遺跡だ。
適当に入ったらそこは入口ではなく、門が閉まっていて入れなかった。
すごい積み重ね。
ドリンク屋の女の子のところで冷たいペットボトル水を購入、
10バーツ 35円。「正面ゲートならあっちにあるわ」と教えて貰って、
自転車を施錠後、移動。
入り口前は土産屋やトイレがある。トイレは有料、10バーツ。
10バーツとか高いトイレだなと思ったらクーラーがかかっていて涼しかった。なるほど、クーラーつき有料トイレだったのか。
土産屋。
おそらく歴史とかの説明。
ワットマハータート正面ゲート。
日本語もある注意書き、日本人観光客が多いんだろうなぁ。
戦争で破壊された仏像がたくさん。
なんか注目されてる場所が、もしかして。
やっぱり、有名な根っこに埋もれた仏頭。アユタヤで一番見たかった場所。
レンガに食い込む根っこ、植物の生命力ってすごい。
アユタヤ1番の人気スポットなのかな。
知識もないので、適当に見てまわる。
自転車は無事。
爪の部分も彫り込んであるのかな。
なんか、ベヘリットみたい。
満足したので別の場所へ。
正直、暑さでまいっているので帰りたい。根っこ仏頭もう見たし。
あ、象さん。
可愛い。
象を見て満足したので戻ることに。
途中、大人の頭ほどもある象のフンを踏みそうになった。
「あれ?もう戻ってきたの?」
とは言われず、自転車を返却。パスポートも返してもらった。
「奥で休みなよ、扇風機もつけるから」と言うので休憩。
いい感じのドリンクが売っていたので購入、20バーツ 70円安い(笑)
「そいつを飲んだらすごいことになるぜ」
と店の親父が力こぶを作りムキッとポージング。
オッサンはどこでもオッサンである。
ムキムキドリンクを飲み終え、オッサンに別れを告げ、渡し船へ 5バーツ。
帰りはガラガラ。
来るときは気づかなかったレストラン。
ゲストハウスやガイド、レンタルバイクなど幅広くやってるようだ。
気になる人は「サイフォン ゲストハウス(Saifon Guesthouse)」で検索。
ハズレの少ないフライドライス、炒飯を注文。
「やぁ、どこへ行くんだい?」
「バンコクに帰るとこだよ」
「なんだそうか、まぁゆっくりしていってくれ」
海外旅行も5回目ともなると多少の会話は出来るようになる。
おもに英語とボディランゲージと表情。
フライドライス エビつき 70バーツ
245円くらい。アユタヤ記念に少し贅沢。
美味しい。エビはチャオプラヤ川のエビだろうか?聞けば良かった。
さてさて、電車はあるのかな?
「バンコク、ファランポーン行きちょうだい」
「20バーツ(70円)だよ」
「はい20バーツ(来るときは15バーツだったのに…)」
15時15分、チケット購入。20分後の15時35分の電車。
若い駅員に「バンコク行きはここでいいの?」と聞いたら
日本語で「ニホンジンですか?3バンホームですよ」と教えて貰った(笑)
ああ、書いてあるわ。
だいたい定時に電車が到着。
空いてる席を探すと、おばちゃんと、なぜか泣いているおじさんの間が空いていた。
おばちゃんに「どうしてこのおじさんは泣いてるの?」と目で聞くと
「さぁ、アタシは知らないわ」と表情で答えてくれた。
他に空いてる席を探すのも面倒だったので、そこに座る。
電車が動き出してからも右側のおじさんは「ふぅぐう…うううっ…」と号泣。
仕事を失ったのか、住むところか、妻か子供か、何があったか知らないけど、貧乏旅行者にはどうすることも出来ないので気にしない。
「荷物を見ていてくれ」そう言ったのか知らないが、おじさんはタイ語でなにかを言うと別の車両へと歩いていった。
いくつかの駅を過ぎた後、おじさんの席には別の人が座ったが、おじさんは終点に着いても戻ってこなかった。
おじさんはどうして泣いていたのだろう。どこへ行くのだろう。
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